脳内神経のバランスをほどよく保つ
脳内に張り巡らされている神経細胞間の情報伝達をしている脳内物質
それぞれに役割を持っていますが、その中でもストレスと関わりのある3つの神経がノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンです
それらのバランスがうまく保たれていると、ほどよいストレスとなってよい緊張感や集中力を生み、本来の力を発揮する助けとなって、ストレスと上手に付き合うことができるのです
こころの3原色
ノルアドレナリン
「危険」や「不快」などの外からの刺激に反応するノルアドレナリンは、状況を素早く判断して最適な行動へと導いてくれる働きがあります
ただし、この物質の分泌が多すぎるとイライラしたり、落ち着きがなくなったりという症状が起こり、その状態が続くとパニック障害等の精神疾患に陥ってしまう可能性もあります
ドーパミン
ドーパミンはお金、モノ、名誉、美しさ・・・など「快楽につながる報酬を求めるために努力する意欲」や食欲、性欲などの「本能的な欲求」をもたらします
働きが弱まるとやる気がなくなり、逆に強すぎると少しのことでは満足できないストレスが溜まって、買い物やアルコールなどさまざまな方面で依存症になってしまうことがあります
セロトニン
セロトニンは人間ならではの共感に関わる神経です。相手の痛みや辛さなどを感じ取ったり、その場の空気を読む力を発揮します。さらに重要なのは「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」神経の過剰分泌を抑えてバランスをとり、ストレスに強く安定した心の状態を保ってくれます
セロトニン神経が弱るとバランスが崩れて、キレやすくなったりうつの症状が出たりといった心身の不具合が生じます
セロトニンはストレス神経のなだめ役
3つの脳内物質はそれぞれに重要な働きがありますが、ノルアドレナリンやドーパミンが分泌し過ぎると、心のバランスがくずれてしまいます
するとストレスがたまり、キレやすくなったり、やる気が起こらずにうつ状態になったり、といった症状があらわれてしまいます
この2つの神経の過剰な分泌を抑える重要な働きをしているセロトニンをしっかり分泌させることが心の安定を得るためのカギとなります